肩こりに葛根湯!

  • 2016年06月8日

 葛根湯って知っていますよね?
 たいていの人が聞いたことがあると思います。

 風邪の引き始めによく使用されますが、肩こりや首のこりにもとっても良く効くのはご存知ですか?

 葛根湯がどういう薬かというと、体を温めて毛穴を開いて、発汗を促す薬です。
 ですので、寒気のする風邪の初期なんかに使用すると、悪化する前に治ってしまうということが良くあります。

 ですが、この葛根湯の“毛穴を開く”という作用が、肩こりや首のこりにも利用できるのです。

 寒いときは肩をすくめて、身が縮こまりますよね?
 このとき、肩や首の筋肉が収縮します。これが“こり”の原因です。

 寒くなくても、肩や首に力が入って筋肉を収縮させると“こり”の原因となります。
 葛根湯は、肩や首のまわりの筋肉の緊張をゆるめ、上半身を温め、毛穴を開いて発汗を促します。

 これを解表作用といいます。
 この作用が肩こりにとってもよく効くのです。

 解表作用をもっている生薬は、葛根以外にも、独活、羗活、白芷(びゃくし)、防風などがあり、葛根湯に加えて飲むとさらに効果的です。(独活葛根湯など)

 ドラッグストアなどで売っている葛根湯のエキス製剤は、とても薄いので、肩凝りに利用する場合は、1回に2包くらい服用する方が良いでしょう。

 肩こりや首のこりにお悩みの方はぜひお試しあれ!

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