糖質について…その①
今回は糖分についてお話します。
糖分というとみなさんは何を思い浮かべますか?
糖分 = お砂糖 というイメージが強いですね。
“脳の活動には糖分が欠かせない”なんて情報から、角砂糖とかを口にする人もいます。
少しくらいなら問題ありませんが、砂糖のいい部分だけに着目せずに、きちんとリスクも考えなければなりません。
糖分は化学式で書くと、C6-H12-O6 です。きちんと代謝されれば、水(H2O)と二酸化炭素(CO2)に分解されて、排出されます。
ただし、糖分をきちんと代謝し、完全に分解するためには、たくさんのビタミンやミネラルを必要とします。
ビタミンやミネラルが足らない状態でも、糖分は分解されてエネルギーにはなります。
しかし、完全には代謝されずに、乳酸や焦性ブドウ酸といった形で体内に残ってしまいます。
これらの物質が色々な問題を起こすのです。
スポーツをした後は、乳酸が溜まるとか聞いたことがないですか?
乳酸は疲労物質と言われています。酸ですから、血液を酸性に傾けたり、筋肉を硬直したり、関節の炎症を引き起こしたりします。
代謝しきれない分ならこの程度ですみます。
ですが、それを上回って摂られた糖分は血糖値を高め、膵臓に負担をかけ、眼の周りなどの毛細血管を詰まらせ、手先や足先の血行を障害し、様々な炎症の原因となります。
胃炎、鼻炎、皮膚炎、口内炎、関節炎、のどの炎症などなどです。
炎症の原因というよりも、摂り過ぎた糖分を、炎症を引き起こしてまで消費しようとしていると言った方が正しいかもしれません。
朝起きてすぐに、肩が凝るとか眼が疲れているとか訴える人がいますが、一度の睡眠で疲労が抜けきれないのは、糖分の摂り過を考えるべきです。
仕事をする前からあちこちが痛いのでは、お話にならないですよね?
疲れに栄養ドリンクなどで、不足を補うことよりも、自分の生活を少し見直してみましょう。