気血津液について

  • 2017年01月7日

 あけましておめでとうございます。
 本年もよろしくお願いします。

 今回は気血津液(きけつしんえき)のお話です。
 東洋医学に興味がある人なら、聞いたことがある人もいるのではないかと思います。
 そうではない人のために少し説明します。

 ① 気について

 “気”とはエネルギーのことです。
 “気”というと手を触れずに相手をすっ飛ばしたり、患部に手を当てて病気を治すみたいなイメージが強いかもしれませんが、そんな怪しいものではなく、誰にも体内に流れているエネルギーをいいます。

 目に見えないので、理解しにくいかもしれませんが、エネルギーとは、ある力が生み出す仕事量のことです。
 一言で言うと、エネルギーとは“仕事をする力”です。
 人間は生きるために活動しています。その活動力がエネルギーであり“気”ということになります。

 ② 血について

 これはそのままの理解で構いません。血液と考えて差し支えありません。

 ③ 津液について

 津液とは、人間の体内にある、血液以外の液体を指します。
 例えば、リンパ液、涙液、唾液、消化液、精液などです。

 東洋医学では、この気血津液の状態を非常に重要視します。
 気血津液を考える上で大切なことは2つです。

 一つは“量”です。
 量が足らないと様々な問題が生じます。

 エネルギーがなければ活動できません。
 猪木さんじゃないですが「元気がなければ何にもできない」です(笑)

 血液が足らないとどうなりますか?
 ふらついたり、考えるのがおっくうになったり、肌が乾燥したり、心配症・不安症になったり…

 津液が少ないと、体内が熱っぽくなります。体内が酸化し、老化を早めます。
 その状態が長く続けば、組織や細胞の機能が異常をおこします。その究極が“癌”ということです。
 例えるなら、植木に水をあげない状態と同じことです。

 気血津液を考える上で、もう一つとても大切なこと。
 それは“流れ”です。

 その“流れ”の話は次回にします。

ページトップへ