気血津液について
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
今回は気血津液(きけつしんえき)のお話です。
東洋医学に興味がある人なら、聞いたことがある人もいるのではないかと思います。
そうではない人のために少し説明します。
① 気について
“気”とはエネルギーのことです。
“気”というと手を触れずに相手をすっ飛ばしたり、患部に手を当てて病気を治すみたいなイメージが強いかもしれませんが、そんな怪しいものではなく、誰にも体内に流れているエネルギーをいいます。
目に見えないので、理解しにくいかもしれませんが、エネルギーとは、ある力が生み出す仕事量のことです。
一言で言うと、エネルギーとは“仕事をする力”です。
人間は生きるために活動しています。その活動力がエネルギーであり“気”ということになります。
② 血について
これはそのままの理解で構いません。血液と考えて差し支えありません。
③ 津液について
津液とは、人間の体内にある、血液以外の液体を指します。
例えば、リンパ液、涙液、唾液、消化液、精液などです。
東洋医学では、この気血津液の状態を非常に重要視します。
気血津液を考える上で大切なことは2つです。
一つは“量”です。
量が足らないと様々な問題が生じます。
エネルギーがなければ活動できません。
猪木さんじゃないですが「元気がなければ何にもできない」です(笑)
血液が足らないとどうなりますか?
ふらついたり、考えるのがおっくうになったり、肌が乾燥したり、心配症・不安症になったり…
津液が少ないと、体内が熱っぽくなります。体内が酸化し、老化を早めます。
その状態が長く続けば、組織や細胞の機能が異常をおこします。その究極が“癌”ということです。
例えるなら、植木に水をあげない状態と同じことです。
気血津液を考える上で、もう一つとても大切なこと。
それは“流れ”です。
その“流れ”の話は次回にします。