痰について

  • 2016年11月19日

 今回は痰についてお話します。

 痰というと、のどに絡んだ粘っこい液体を想像しますね。
 ですが、東洋医学でいう“痰”はもう少し広い意味で使われます。

 東洋医学では、体内に溜まった汚れた液状の物質をすべて痰とします。
 のどの奥に絡まった物だけを痰と言うのではないのですね。
 具体的には、気管支を含めた上気道、食道、内耳など、主に胸から上の上半身に溜まった汚れた粘液を痰と言います。

 痰がこれらの組織に溜まると、様々な症状が起きてきます。
 めまい、頭痛、肩凝り、吐き気、気分が悪い、場合によっては鬱になったりもします。

 痰は汚れた粘液です。
 例えば、甘い物や油物を取り過ぎると、こういった粘液質のものが体内に蓄積するのですね。

 甘いコーラやジュースなど触るとべとべとですよね?
 このべとべとしたものを飲むと身体の中がべとべとになるということです。
 飲んでしまえば、無くなってしまうような錯覚に陥りますが、そんなはずはないですよね?(笑)

 べとべとの液体がちゃんと体内に残ります。これが痰となるわけです。

 痰を取り除く代表的な漢方薬が“半夏”です。
 良薬ですが、とっても高価です(笑)

 みなさんもなるべく“痰”を体内につくらない生活を心がけましょう。

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