心臓のお話し…その②

  • 2017年03月21日

 今回は心臓について、東洋医学的な見方を解説します。
 東洋医学では、心臓の役目を大きく2つと考えています。

 一つは“主血”(しゅけつ)

 血液をつかさどる。血液の運行を推進する働きを担っているということです。
 これは、西洋的な解釈とほぼ同じです。前回も解説した通り、心臓のポンプ作用で、全身に血液を運搬しているのですね。

 もう一つの役割、それは蔵神(ぞうしん)です。
 蔵神とは、精神をつかさどると言う意味です。

 現代医学では、精神活動は大脳で行われているという見解ですが、昔の人は、心臓が精神活動に影響を及ぼすことを経験的に知っていたのですね。

 ものごとに動じない人とか、恐れを感じない人を“心臓に毛が生えている”とか“きもが大きい”とか表現しますね。

 反対に、精神に乱れが生じるとドキドキしたり、脈が乱れたりします。
 精神活動と心臓が深い関係があるのは間違いないようです。

 東洋医学では、精神不安や心配性の人は、心血不足と判断して、心臓の血液を補うような薬が用いられます。
 また、元気がないときや、やる気が出ないときに、心臓の働きを高めるような生薬を服用することで、精神エネルギーが高まるものです。

 これらの薬を上手に利用することで、やる気を補うことが出来るのですね。
 元気ややる気を補いたい人は、ご相談ください。

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